50代からの出会うと別れ

結婚31年。子どもはいません。これからの人生は「別れ」が多くなると思います。そしてほうっておくと「出会い」は減っていくと思います。だから私はいろんなことに出会いに行きます。やりたいことはどんどんやります。実は50歳になってから毎日がとても楽しくなってきたんです。そんな毎日をしっかり書き留めていきます。目標は私が私に別れる時がやってくるまで。

今月、こんな本を読むことになるとは思ってもいなかった。

でも、出会えてよかった。

小さな本屋で偶然出会った本。

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俳句を読む。最初はどこがいいのか、何をいっているのか、さっぱりわからない。

でも、小林恭二さんの解説を読むと、俳句が色鮮やかな意味を持って浮き上がり、私の心に響いてくる。

「おぉー、なるほど、深いなー、すごいなぁこの発想」と、目が覚める感覚を何度も味わえた。

 

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花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ  杉田久女

 

乳母車夏の怒涛によこむきに 橋本多佳子

 

座りたるまゝ帯とくや花疲れ   鈴木真砂女

 

たんぽゝや一天玉の如くなり   松本たかし

 

とっぷりと後れゐれし焚火かな   松本たかし

 

金魚大鱗夕焼けの空の如きあり   松本たかし

 

足音や水底は金鳴り響き 中村苑子

 

鈴が鳴るいつも日暮れの水の中 中村苑子

 

貌が棲む芒の中の捨て鏡 中村苑子

 

林中の石み病める晩夏かな 木下夕爾

 

枯野ゆく棺のわれふと目覚めずや 寺山修司