50代からの出会うと別れ

結婚31年。子どもはいません。これからの人生は「別れ」が多くなると思います。そしてほうっておくと「出会い」は減っていくと思います。だから私はいろんなことに出会いに行きます。やりたいことはどんどんやります。実は50歳になってから毎日がとても楽しくなってきたんです。そんな毎日をしっかり書き留めていきます。目標は私が私に別れる時がやってくるまで。

帰宅してしみじみ思うこと。

今年も、いつもと同じの幸せな実家のお正月が終わった。

普通のお正月。

家族のお正月。

母とのお正月。

 

実家を出る時には、いつも、寂しさがついてくる。

 

 

帰宅して思う。

私は実家にいる間、この幸せを、かみしめていただろうか。

 

同じことを何度も言う母。

食べこぼす母。

ポケモンに夢中の母。

雑な母。

そんな母にあきれてる私がいる。

聞き流してる私がいる。

 

食いしん坊で、朝から「昼ごはんは焼きそばが3玉とざるそばが3玉あるから、これと、なんとかとなんとかにしようか、足りるかな?」って、「いや、ざるそばはいらんで」と弟と私に言われて、焼きそばだけにして、「夜は、唐揚げと、しゃけと、伊達巻とキムチと、もう冷蔵庫の中の整理したいから、買い物は行かへんからなんもないで。 緑のものがないけど、もう買い物いかへんから。何か食べたかったら買っといで。牡蠣買ってきたら牡蠣フライしてあげるよ。ハムもきろか?白菜どうする?炊こか?いる?あっほうがいい?」ずうっとご飯のこと話してる。

 

そして、何もないといいながら、食卓は食べるものでいっぱい。唐揚げに野菜のかき揚げに蓮根フライに、里いもの煮物、大根のサラダ、トマトサラダ、白菜とアサリ抱き合わせ、玉子焼き、シャケの塩焼き、ぜーんぶ母がつくってくれた。

 

ひとつも残さず、ぜんぶ食べた。

おいしい、おいしいと言って、全部食べた。

ほんとにおいしかったから。

 

玉子焼き、いつもこげているのに、今日はこげてなかった。「こげてないね」と言うと、「お砂糖を入れてないからね。だし巻き卵だから。お砂糖いれなかったら、これくらいは焼けるよ」と。

伊達巻が大好きだけど、今日は伊達巻より母の玉子焼きを大事に大事に食べた。夫にパクパクっと食べられてしまわないように、お皿にとって確保して食べた。

 

唐揚げは昔ながらの母の味だった。生姜風味でちょっと甘い。

 

 

こんなありがたいことはないのに。

こんな幸せなことはないのに。

 

私はこの幸せをかみしめていただろうか。

 

実家のお正月はあと1年やってこない。

 

どうか、来年も、元気な母と過ごせますように。

母がこの1年も健康で、思う存分人生を楽しめますように。

 

 

今年もできるだけたくさん母に会いに行こう。

 

そして、普通の毎日を大事にしよう。

夫との生活も大事にしよう。

仕事もがんばろう。

なんでもない日常が送れることほどありがたいことはない。