テレビがうつらなくなって、1ヶ月以上たった。
緊急事態宣言も解除され、そろそろ修理にきてもらおうかという時期なんだけど、私は修理したくない。
私はテレビっ子だ。
テレビとともに育った。
日曜の夕方6時半は必ずサザエさんだった。
今でもサザエさんをみると、実家を思い出す。
再々再々放送の暴れん坊将軍を見ると、祖母を思い出す。
テレビはいつも生活の中にいた。
朝起きてまずテレビをつける。
帰ってきてすぐテレビをつける。
家にいる時はいつもテレビをつけている。
こうゆうことが、この1ヶ月できなくなって、暮らしはとても静かになった。騒々しくなくなった。
テレビの前で無為な時間を過ごすことがなくなった。
今、私はテレビのない暮らしが気に入っている。
テレビを修理したら、すぐに元の習慣に戻ってしまうと思う。50年以上の習慣が1ヶ月の習慣に勝てるわけがない。
だから私は修理したくない。
問題は夫だ。
夫は、修理したがっている。
そりゃそうだ。
夫には家事という用事がない。
食事ができるまで、ソファに腰掛けてテレビを見て待つ。
食事がおわると、ソファに腰掛けテレビを見る。
考えてみると、家にいる=ほぼテレビ、だ。
テレビがないと寂しいという気持ちは私もとてもよくわかる。
テレビのある団欒を求めて家に帰ってこなくなるのも困る。
来年はオリンピックがある はず。
オリンピック前には、修理すると思う。
それまではテレビなしで暮らしたい。
今、2つの代替案がある。
1.スマホをテレビにつないで、テレビを見れるようにする。
2.夫用にプライベートビエラを買う。
どうしよう。
この1ヶ月、静かでここちよかった。